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「親なるもの 断崖」が一巻無料キャンペーン中(6/29まで)

エキセントリックな女性を描かせたらマンガ家で5本の指に入るんじゃないか、と勝手に私が思っている漫画家「曽根富美子」。

初めて読んだ曽根富美子作品は、戦争中の日本を舞台にした「女が叫ぶとき~戦争という地獄を見た」の電子書籍版でした。

読み終わった後は、なんだかわからんけどすごい漫画だな…という小学生のような感想を抱いたのを覚えています。

戦争を下敷きにした創作物って戦争はいけない!悲しい!という教訓めいた感想を抱きがちですが。

正直そっちよりも、登場する女性たちが発するパワーに圧倒されてしまいました。

この作品がきっかで曽根富美子作品の妙なパワーにハマり、読めるものはほとんど読み漁りました。

とにかくこの人の描く女性、それもちょっとエキセントリックだったりヒステリーな女性を描かせると圧巻で、ついつい夢中になって読んでしまいます。

そしてその女性を取り巻くダメなイケメンもセットになっているので彼らの存在も忘れてはいけません。

曽根先生の幼少時を漫画にした自伝的作品「ブンむくれ」には、酒に溺れる父が登場します。曽根作品に登場するイケメンのダメ人間は多分お父様がモデルなんでしょうね。

親なるもの 断崖

電子書籍が普及したことで脚光を浴びるようになった漫画家って多いんじゃないでしょうか。現在スマホでネットをすると、マンガのネット広告を見ない日はありません。

以前は書店で平積みになっている漫画が人の目に留まりやすく、多くの人に読まれていましたが、電子書籍が普及しネット広告などで少しマイナーな漫画も注目され多くの人に読まれるようになったように感じます。

曽根富美子も、電子書籍の普及で注目を浴びた漫画家の一人ではないでしょうか。

そして彼女の名前が世に広まったきっかけが 「親なるもの 断崖」です。

「親なるもの 断崖」とは

親なるもの 断崖の連載が始まったのは、1988年。単行本が発売になったのは1991年なのでかなり前の作品ですね。

翌年にこの作品は日本漫画家協会賞優秀賞を受賞しましたが、残念ながら単行本は絶版となってしまいました。

一度は絶版になったこの作品が脚光を浴びたのは2015年に電子書籍版が発売になってから。

遊郭に売られた少女たちの壮絶な人生を描くこの作品は、話題を呼び47万ダウンロード超えとなり、書籍の新装版も刊行されることになりました。

親なるもの 断崖は大きく分けると第一部と第二部に分けられます。

第一部は室蘭の遊郭に売られたお梅を中心に、女郎や芸妓として生きる少女たちについて描かれています。

第2部は、お梅の娘である道生が中心となり物語がすすみます。

漫画に登場する室蘭の遊郭は、実在した遊郭だそう。

室蘭の遊郭「幕西遊郭」のことを描いたこの作品。あくまで漫画なので、史実として読むと大げさだったりする部分もあるでしょう。

特にこの漫画読むと、男の性を本能的に嫌悪しそうになりますが(思春期に読まなくてよかった)、ここまで男の人ってゲスじゃないんじゃ…とも思うこともありました。

遊郭に売られた少女が主人公なので、そういう風に見えても仕方がないかもしれませんが。

「売春は、女性の最初の職業だった」

と内容紹介にもありますが、漫画とはいえ年端もいかない少女が性の食い物にされている漫画は読んでいてつらいです。

この漫画は実在した室蘭の遊郭を舞台に描かれた漫画。当時はお梅達と同じように幼いうちに遊郭に売られ、女郎として育った少女も多くいたはず。

漫画だけど、フィクションではない。読後はひたすら重いというか、いろいろ考えさせられる漫画です。

「親なるもの 断崖」は以前から気になっているという方も多いことでしょう。6/29までrentaで1巻無料キャンペーン中です。

この機会にこの作品に触れてもらったら幸いです。





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