ふんばれ、がんばれ、ギランバレー!単行本
アマゾンで注文していた「ふんばれ、がんばれ、ギランバレー!」が先日届きました。
最近、漫画はデジタル版を買うことが多いのですが、この漫画は他の人にも
薦めたいと思い紙書籍の方を購入。
こぼれ話4コマ、たむら一家座談会、主治医のサトウ先生との対談など描き下ろしもあり
私のように、マンガは全てモアイで読ませてもらった人でも、より深く楽しめるのではないかと
思います。
たむら一家座談会を読んで
しょっぱなから父がギッタンギッタンに言われてて笑ってしまいました。
モアイの単行本発売記念特別番外編でも描かれていましたが、たむら先生がお母様に「殺せ」と
ずっと言っていたという話は壮絶の一言につきます。
連載中のマンガですと、漫画的表現でマイルドになっていたしあまり暗くなることは
あえて描かなかったのかも。
病状などとても当時はつらい状況だったと思います。
サトウ先生との対談で、たむら先生の痛みは、他のギランバレー患者さんよりも強かったと書かれて
いました。
そんな状況を読者が面白く読めるように漫画として表現できるというのは、たむらあやこならではの
才能なのだな、と単行本を読んで思いました。
もちろん、もともとの資質と長年のリハビリで得た才能でもあるでしょう。
Tくんにあげた馬の絵
モアイ連載中で一番記憶に残っているT君。アカン…彼が両手を伸ばしている絵を見ると
読んだことがあっても涙ぐんでしまう…。(子供がいると涙腺ゆるみます)
実際にT君に描いた馬の絵が単行本にも載っていますが、漫画の絵とまったくタッチが違うので
驚きました。
白黒でも水彩の柔らかなタッチは分かるのですが、これはカラーで見たかったな、残念。
サトウ先生との対談によると、今は痛みを抑える薬もあるとのことでした。
過去のギランバレー患者さんの症例を研究し、なるべく負担をなくす治療法が見つかったのかもしれない。
同じようにこの「ふんギレ!」(ツイッターより)が、今苦しんでいる誰かの心を動かすのかもしれません。
もっとこの漫画が広まって、たくさんの人に読んでほしいと思います。