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ゴールデンカムイ 84話ネタバレ感想

なんかいろいろ凄い回でした…。

ゴールデンカムイ 84話「獄中」 ネタバレ感想

ゴールデンカムイいちの人気キャラと言っていい白石。作者にも編集者にも読者にも愛されているという珍しいキャラクターではないでしょうか。(言い過ぎか)

1巻6話より初登場。最初は使い切りのキャラクターだったようですが、気づけば杉元一味の一員となり、今はなくてはならない主要人物の一人となっています。

初登場時は「そのアイヌはお前さんの飼いイヌか?」などと、アシリパさんを侮辱しており、今とはだいぶキャラが違うようにも感じます。
この発言により杉元にアゴを砕かれそうになっていますが、杉元の恐ろしい面を見てきた今、白石はよく殺されなかったものだと思います。
6話の彼は飄々とした食えない男、という印象でしたが今ではどうだ
再登場した時から、だんだんギャグ要因になってしまっていますね。

さて、84話はそんな白石にスポットが当たった掘り下げ回。
樺戸集治監時代の過去が彼自身により語られます。

そして樺戸にいた頃は白石は20歳だと語られビックリ。というと今いくつでしょうか。
この漫画は日露戦争が終わった後の時代が舞台ですが、正確には何年後なんだろう。
もしかして白石20代後半?

懲罰房から出た白石は、脱獄囚の死体を目にします。
その死体は無残に斬りつけられており、看守たちに手ひどくやられたことを物語っています。

「外役中に逃げるなんてバカですよね 旦那」

などと看守に嘲るように話しかける白石。ここで例の熊岸さんがクローズアップ。
このことで看守に目を付けられ、身ぐるみはがされ検身される白石。
…ここ、もうどこにツッコんだらいいんでしょうか。モロ描かれてる白石の全裸なのか
きちんと2本入れられた修正なのか。
隠すんなら今まで通り白石の顔で隠せばいいじゃないですか野田先生ェ…。
もしかしてモロに描かれていて、修正は編集さんが入れてるのかしら。
どうでもいいですが、性器の修正について調べるために、うちのパソコンの検索履歴が偉いことになっています。


話題が逸れました。検身中、白石の脇からコガネムシが落ちてきました。懲罰房や独居房に入れられた時ひとりではさびしいから、とのこと。
カナチョロくんを思い出しますね。そしてこの虫たちが後で伏線になります。

検身が終わった後、熊岸さんに話しかけられる白石。
偽札つくりの罪は重く、終身刑である身の熊岸。脱獄について詳しそうな白石に、脱獄する時は一緒に連れて行って欲しいと頼みます。
なんか、この熊岸さん、カノさんが名前を出した時は「どんな変態なんだろう」となりましたが、案外普通の人っぽい?
いやいや…江戸貝くんの例もあるしな…。

絵が得意であるという熊岸に、白石は春画を書いてくれ、と頼みます。
そして描かれたシスターの絵。…趣のある画でした。
モデルとなったシスター宮沢。彼女は監獄を周り奉仕活動をしている修道女らしい。
最初はその絵をコケにしていた白石ですが、絵にいろいろ慰めてもらっているうちに、彼女に恋心を抱くように。そしてその恋のせいで脱獄心にも火が付きました。

白石の恋の相手は、ちゃんと女性だったね。よかったね。でもこのシスターは本当に女かな?信じていいですか野田先生。(カノさんの件が少しトラウマ)

脱獄の準備をちゃくちゃくと進める白石と熊岸。土と油からカギを作ります。

当時は火災発生などの緊急時のため、扉や拘束具は共通のカギが使われていたそうです。
しかし、「白石がカギのようなものを持っている」というタレこみにより、白石は身体を調べられます。
そして舌の裏に隠していたカギは見つかってしまい、白石は再び懲罰房いりに。

しかし看守が発見したカギは、偽物でした。そして密告も白石が他の囚人にさせたもの。
熊岸と作った本物は肛門に隠してあったのです。
看守に発見されたカギには、本物のカギまで辿りつかせないため、そして懲罰房に行くことの二つの意味がありました。

十重二十重に張り巡らされた脱走計画。
しかし白石の策略はまだ尽きません。
懲罰房の中でも、再び看守の取り調べが始まります。今回は肛門の中までしっかりと。
しかしカギは見つからない。
ただ、房の中にミヤマクワガタが壁にとまっているだけ。
看守たちはクワガタに気づきますが、白石に「その虫は友達だから殺さないでね。殺したら脱獄するよ」と脅されクワガタには何もせず房から去ります。

そしてある夜、白石の房の扉は放たれており、彼の足についていた拘束具は床に転がっていました。
看守たちが中を調べると、そこにあったのは体の中身をくりぬかれたミヤマクワガタの死骸が落ちていたところで今回は終了。

金カムの中ではギャグ要因だったりやたら動物に頭をかまれるキャラ要因ですが、実は結構な切れ者だった白石。
脱獄は身体能力だけでなく、頭もキレないとできませんもんね。

普段行動を共にしている人たちがアレなので目立ちませんが、彼も十分凄いわ。
また、扉と拘束具のカギが共通である、というところ。作者の取材力とストーリーへの活かし方にグッときました。
そして前回のカナチョロくんがまさか脱獄の伏線だったとは…。白石は普段から脱獄するための網を張っているのだなぁ。
頭のよさと根気のよさ、そして脱獄を実行できる胆力と身体能力。実は白石ってかなりの強キャラなんじゃ…。

来週はシスター宮沢さんは出てくるでしょうか。
脱獄王と呼ばれるきっかけになった逸話もまだ明かされていないので、まだひと波乱あるかな?