さて、面白い漫画には二種類あると思う。
今回は無料WEBマンガの紹介ではなくマンガの感想というか紹介です。
ゴールデンカムイ 野田サトル
ゴールデンカムイとは
簡単なあらすじ
明治時代、日露戦争で「不死身の杉元」と謳われた杉元佐一は一攫千金を狙い北海道の地
にいた。
杉元はひょんなことから「アイヌ達の遺した莫大な金塊」の情報を得る。
金塊の手掛かりとなるのは、金塊の暗号を刺青に掘った脱獄囚たちだった。
一人目の刺青を手に入れた杉元は、偶然知りあったアイヌの娘とともに金塊を探す旅に出る。
しかし杉元と同じく土方歳三、第七師団も金塊を狙い追っていた。
土方一派、第七師団の追跡を交わし、たまに戦い杉元たちはアイヌの金塊即ち
刺青人皮を求め北海道の地を駆け抜ける。
刺青人皮
刺青人皮とは何ぞや、と思うかもしれませんが字面の通り
「刺青を彫った人の皮を剥いだモノ」です。
杉元は行きがかり上一人目の皮を剥いでいましたが、持ち運び便利な刺青人皮がこの漫画
のカギとなります。
ある男が残した「アイヌの金塊」の手掛かりは24人の脱獄囚の体に彫られた刺青に記されて
いるのです。
しかしこの刺青、囚人に金塊を山分けすると騙し、殺して皮を剥ぐのが前提で彫られて
います。
お宝を見つけるために集めるのが宝の地図でもドラゴンボールでもなく「人の皮」というのが
この漫画のスタンスを物語っていますね。
魅力的な主役たち
主人公の杉元がかっこいい。
日露戦争では「不死身の杉元」と呼ばれるほど、傷を負っても果敢に戦場を走り回って
いましたが
北海道でも不死身っぷりを発揮しています。
ヒグマ相手でも怯まない姿には痺れました。悩む主人公、成長する主人公も良いのですが
こういう「強くブレない主人公」は読んでいてやっぱり気持ち良いです。
またアイヌ娘アシリパとの絡みもいい。
杉元がかっこいいと感じるのはアシリパへの態度が紳士なのも大きい。
杉元の年齢はまだわかりませんがそこそこの歳だと思われます。
12、3歳と言われるアシリパに「アシリパさん」と呼びかけるのは
なかなか珍しいのではないでしょうか。
当時はアイヌへの差別もあったでしょうが(実際作中でもそのようなことを思わせるセリフが
ありました)
彼は雪深い地に精通しているアイヌへの敬意を、少女であるアシリパにも示しているように見
えます。
さて、そのヒロイン?のアシリパさんですが、普通の顔してたらかなり美少女なんですが
「敵側」のキャラクターたちもとっても魅力的
北海道最強と謳われた第七師団
土方歳三を筆頭とした土方一派
刑務所にて刺青を彫られ、護送中に脱獄した「土方歳三」